「定期総会を終えて」

公益社団法人 岡山県難聴者協会 会長  森 俊己

現体制に一新されて以来、試行錯誤を繰り返しながら、何とか今日を迎えることができました。皆様にご迷惑をおかけしたことも、少なくなかったと自覚しております。執行体制の喫緊の課題は会計でしたが、担当をはじめ役員一同が頑張ってくれました。また、協会が長く存続していくためには、事務局機能の強化が必要であると考えています。その実現には事務局員の設置が不可欠であり、総会において、人的および経費の面で皆様のご協力をお願いした次第です。重ねてご理解とご協力をお願い申し上げます。
さて、長く続いたコロナ禍も、5類感染症指定によって社会の風向きが変わりました。当協会でも、これまで控えてきた集まりを復活させていきたいと考えています。対人での活動、人のぬくもりを肌で感じられる活動は、孤立を招きやすい難聴という生きづらさを抱える私たちにとって、大変大きな重みを持っています。共に集い、仲間とのふれあいの中で明日への活気を育み、社会の中で活躍していただくことができれば、会の持つ意義は大きいと考えます。加えて高齢になり難聴を得て、自分をどのように社会にアピールして良いのか?あれこれ戸惑い、諦めている方が、社会に埋もれているようにも感じます。その方々の手助けもできればと思います。支え合って、仲間を増やしていきましょう。
昨年、通称:障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が成立しました。個々の状況に応じた情報取得手段の選択、障害を持たない者との情報格差の解消、デジタル技術の活用、そして行政は当事者の意見を尊重して推進する責任を負うとする、画期的な内容であると感じます。岡山県においても関連条例の対象を聴覚障害からすべての障害に広げる一部改正が行われており、私たちにとって歓迎すべき流れとなっています。
一方、難聴者はどう困っているのか、周りの人から見えにくい障害であるために理解が進んでいるとは言えません。啓発のための行政施策の充実をお願いしたところ、必要な配慮を解説したパンフレットを作成していただくことになりました。
無知と無関心が差別を生む、そんな悲劇を超えるために、難聴のパイオニアとして、小さくてもいい、皆さんの声を出して欲しいと願っています。皆様の少しの勇気とご健闘を改めてお願いいたします。