高梁要約筆記サークル 須山 寿美子
令和7年度のサークルの定期総会を4月25日に開催しました。その会で現状と今後の展望について皆さんと話し合いました。今年度も前年度同様に積極的に学習会に取り組み、派遣依頼にも準備を積んで対応していくことを共通確認し合いました。そして令和7年度第1回目の派遣依頼は「令和7年度障害者団体定期総会」の手書き全体投影でした。総会資料に基づいた進行なので様々な事前資料の提供をお願いし前ロール作成などで対応し、無事に終えることができました。2回目の派遣は高梁市障害者スポーツ大会での全体投影、以前は競技種目が沢山あり前ロールの準備も大変でしたが昨年度から競技種目も減少し、当日の様子も経験値を積んだお陰で冷静に取り組むことができ混乱なく進めることができました。しかし来賓者の出席の意向が把握できず、ご挨拶での情報保障の時には混乱しスムーズな情報保障ができなかったことは反省です。そして今年度、当分は全体投影での情報保障の依頼は無いものと思われます。今年度最後の全体投影での派遣依頼の予定は令和8年1月開催の「二十歳のつどい」です。開催日までには時間があるので集団での情報保障に磨きをかけて当日を迎えられるようにしたいと思います。全体投影での大きな派遣現場はこのようなものですが、機器の設置が何よりも適切にできなければいけないので定例勉強会では会場に合わせた環境整備がスムーズにできるよう毎回、機材の準備から設置、撤収までの工程を丁寧に取り組みます。
難聴者個人への支援であるノートテイクについても依頼を頂き対応しています。毎月一回開催の俳句の会、体操教室、病院受診、ゴルフ大会など。利用者の人への的確な支援の在り方を模索しながら技術の研鑽にも励み、より利用価値のある要約筆記を目指しています。 また。毎月2回(第2月曜日、第4金曜日)定例学習会にも取り組んでいます。この学習会を利用し県登録講師を招き5回連続のスキルアップ研修会も実施しています。外部からの風も入れながら新たな気づきを発見することも大切だということでこのスキルアップ研修は何年も継続出来ています。年間24回開催の定例学習会の内の5回をスキルアップ研修に充てているということで学習会についてはとても充実しています。しかし、当サークルもメンバーの高齢化、家族の介護問題など社会情勢の波が押し寄せています。そのような中でも何とか要約筆記のことを社会の人たちに知ってもらいたいと要約筆記に関する広報パンフレットを作成。それを見てくださった方が3名当会へ入会してくださいました。また、県主催の要約筆記者養成講座への参加者も2名いらっしゃり小さなサークルでも前を向き意思疎通支援者として頑張っています。

