2018年2月号巻頭言 「耳の日の集いについて」

「耳の日の集いについて」

                            公益社団法人岡山県難聴者協会会長 妹尾克己

新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

昨年の当協会の事業がまずは順調に行われましたこと、皆様のお蔭と感謝しています。

さて、二月十八日(日)に岡山県医師会館・三木記念ホールで行われる「耳の日の集い」についてご案内させていただきます。

「耳の日」(三月三日)は、難聴と言語障害をもつ人びとの悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、昭和三十一年に制定されました。日本耳鼻咽喉科学会では毎年「耳の日」およびそれに近い日に、都道府県ごとに、難聴で悩んでいる方々の相談や、一般の人びとにも耳の病気のことや、健康な耳の大切さを知っていただくための活動を行っています。一般市民をはじめ、聞こえに不安な方 、その家族の方、福祉関係者など幅.広い方々を対象としています。当日は専門家が耳の病気についての相談に応じ、補聴器相談なども.できます。お気軽にどなたでもご参加ください。

岡山市においては毎年「耳の日の集い」事業を日本耳鼻咽喉科学会岡山県地方部会(岡山県医師会耳鼻咽喉部会)、公益社団法人岡山県聴覚障害者福祉協会、公益社団法人岡山県難聴者協会の三つの団体が持ち回りで担当し、開催してきました。

今年は難聴者協会の担当です。難聴者協会の全国組織である全難聴理事長の新谷友良理事長に「障害者差別解消法 その後」と題してご講演をいただきます。障害者差別解消法施行後聴覚障害者を取り巻く状況はどのように変わったのか、現況報告や対処の仕方を学べる機会になるかと思います。

また、私の話で恐縮ですが、「聴覚を失った画家ゴヤ―孤独と創造」と題したミニ講演をさせていただくことになりました。スペインの画家ゴヤは西洋近代絵画の先駆者として歴史的に重要な存在です。彼が病気のため失聴したのは四六歳の時、それ以降画風は大きく変わりました。聞こえなくなったことが彼の芸術にどんな意味と影響を持ったのか、考えてみたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岡山市では毎年「耳の日の集い」事業を日本耳鼻咽喉科学会岡山県地方部会(岡山県医師会耳鼻咽喉部会)、公益社団法人岡山県聴覚障害者福祉協会、公益社団法人岡山県難聴者協会の三つの団体が持ち回りで担当し、開催してきました。次ページのチラシをご覧ください。

今年は難聴者協会の担当です。難聴者協会の全国組織である全難聴理事長の新谷友良理事長に「障害者差別解消法 その後」と題してご講演をいただきます。障害者差別解消法施行後聴覚障害者を取り巻く状況はどのように変わったのか、現況報告や対処の仕方を学べる機会になるかと思います。

また、私の話で恐縮ですが、「聴覚を失った画家ゴヤ―孤独と創造」と題したミニ講演をさせていただくことになりました。スペインの画家ゴヤは西洋近代絵画の先駆者として歴史的に重要な存在です。彼が病気のため失聴したのは四六歳の時、それ以降画風は大きく変わりました。聞こえなくなったことが彼の芸術にどんな意味と影響を持ったのか、考えてみたいと思っています。