「定期総会の開催にあたり」

公益社団法人 岡山県難聴者協会 会長  森 俊己

 私共の役員体制になってから初めての役員改選を含めた定期総会が開催される時期となりました。この2年間の運営は、あっという間で、行き届かない点が多々あったと承知しております。皆さんのご協力を得て、まがりなりにもこの日を迎えることができたというのが本音です。特に事務処理や会計において多くの支えがあったことを感謝します。
 課題は多々ありますが、「難聴者の声を社会に発信する」組織として、基本を押さえながら発展できればと考えています。皆さんは、どのようなことで「困っている」のか。どうすれば「生きづらさ」が今より少しでも楽になるのか。そんな声を寄せていただきたい。私たちの思いを社会に届ける組織であり続けるために、会員の声が重要であると考えています。
 今回の総会では、審議終了後、会員だけでなく「誰でも参加OK」で、いろいろな方の「声」を聴く機会を設けたいと思います。自分の話をするのは、ある意味、勇気のいることかもしれません。でも、あなたの声が、あなたの経験が、痛みが、同じ生きづらさを持つ誰かを勇気づけ、希望をもたらすものだとしたら、あなたが上げた声は、社会に点在する多くの仲間の支えとなり、見知らぬ誰かを救うことでしょう。皆さんのご参加をお待ちしています。
 この記事を書いている今、広島ではG7サミットが開催されています。県内の大学生と高校生が集う次世代平和シンポジウムに出席された、各国首脳の配偶者と岸田総理夫人の胸元につけられていたブローチが話題になっています。広島の職人さんの手作りで、585粒の小さなガラスビーズで作られた折り鶴のブローチです。ビーズの語源は「祈り」「願い」だそうです。祐子夫人は「ひとつひとつは小さな祈りですが、集まっていくと世界を動かす力になると信じています。そのような思いを込めて、このブローチを作っていただきました」と平和への思いを語られたと聞きます。
 核なき世界と難聴福祉。規模と重みは違うかもしれません。ですが、小さな力を合わせて目指す未来を実現するその方向性は同じです。