コロナの中での定例会

コロナの中での定例会

美作要約筆記サークル 濱田菜穂子
二〇二〇年十月になってもまだ収束が見えていない新型コロナウイルス国内感染、コロナ禍で私たちの働き方、生活様式、周囲への気づかいなど、生活全てにおいて大きな変化をもたらしました。長く続く「ウィズコロナ」の生活ではありますが、各自それぞれ試行錯誤しながら新しいライフスタイルを見つけ動き出してきたのかなと日々感じています。
さて、私の所属する美作要約筆記サークルでも今年に入り、これまでに体験したことのなかったウイルス拡大防止に努めながら、4月に一回活動を中止しただけで、月一回の定例会を中心に活動を続けています。サークル講師担当も長い間、美作の活動にご尽力されてきた安藤さんから大塔さんにバトンタッチされ、毎回五名ほどの参加者が集まり勉強会に取り組んでいます。まず最初に機材の準備を行い、その後は連絡事項を全員で共有し合います。そして次はウォーミングアップとして、講師担当が準備して下さる語彙力アップの日本語演習問題を始めます。そして次はノートテイクやロール書きの勉強へと進みます。
勿論、それぞれの情報保障の結果をOHCに映し出し全員で検証します。音声情報をその場で文字情報にするという実践練習では毎回自分の力不足を痛感します。要約筆記の三原則「速く、正しく、読みやすく」を目標にしっかりと技を磨き、要約筆記での支援を必要とする聴覚障害者の方々に必要な情報がその場で瞬時に伝えられるよう研鑽を積んでいきたいと思っています。この支援の火が消えないように諸先輩たちと共にこれからも活動を広めていければと思っています。