2020年7月号巻頭言

ごあいさつ 

岡山県聴覚障害者センター長 西條保幸 

 この4月から聴覚障害者センターの所長に採用されました西條と申します。どうか宜しくお願いいたします。

 私は平成28年に消防学校を最後に36年間勤めた岡山県を定年退職し、その後、一般財団法人で4年間仕事をしていました。県庁時代はいろいろな部署を渡り歩きましたが、どういう訳か福祉関係の仕事は経験がありません。それで聴覚障害者センター勤務は少し不安もあったのですが、採用されたのは何かの縁だと思っております。

 2か月が経過し少しずつ仕事にも慣れてきました。今年は、コロナ禍で4月、5月は来館者が激減しましたが、最近は自粛要請も徐々に緩和されてきましたので、これから仕事のピッチをあげて行ければと思っています。

 囲碁が好きで、毎日、一局はネット碁を楽しんでいます。夕食時に一杯飲んでからの対局ですので、腕は上がりませんが、楽しむことが肝要かなと思っています。また、いつからか、散歩(ウォーキング)が趣味になりました。元気な時は、法界院の自宅から吉備路自転車道を経由してJR総社駅に達したことも何回かあります。翌日は関節痛に苦しみますので、これもほどほどが肝要かなと思っています。
 話は変わりますが、私は昔から会議録をつくるのが苦手でした。大抵はテープ起しの方法ですが、満足な会議録や交渉記録が作成できたという覚えがあまりありません。話し言葉は、ボソボソと喋られると何を言っているのかわからないし、その人独自の言葉の使い方や、背景になる経験の差などもあるので、正しく理解し、記録するのは非常に困難だという思いがあります。その点、要約筆記者の方の技術や努力はすごいものだと思います。

 さて、これからセンターの仕事も忙しくなります。養成講座も始まりましたし、各種研修会もスタートします。来年度には15周年の記念事業も予定しています。皆様方のご支援をどうか宜しくお願いいたします。