「津山要約筆記サークルの今」

津山要約筆記サークル 恵喜名由子

 津山市では毎年、津山市からの委託事業として津山市社会福祉協議会が要約筆記奉仕員養成講座を開催してくださっています。その影響もあり奉仕員としてのサークル会員は少しずつ増えています。しかし、奉仕員から要約筆記者へのステップに向けては躊躇する人が多く、岡山県聴覚障害者センターで開催される養成事業や全国統一試験を目指すという人たちがなかなか出てきていないという現状があります。周囲を見ると、津山市では、手話に対しては多くの人たちの関心が集まっているようですが要約筆記に関しては認知度が低く、なかなか知っていただけていないという感じがしています。手をこまねいていても前に進まないので、津山市難聴者協会との共催で聞こえにくい人達との「おしゃべり会」を定期的に開催し要約筆記のことを知って頂く機会を設けています。その会の中では当事者の方々から難聴での苦労もお聞きしています。そして、難聴を持っている人たちへの支援方法に文字通訳である要約筆記があることも皆さんにわかりやすく説明し、気軽にサービスを使ってほしいと伝えています。しかし、なかなか利用に結びついていませんが知っていただく努力はサークル員全員で心掛けています。

 今年度も要約筆記奉仕員の養成講座が始まり、少人数ではありますが、暑い中を熱心に学んでくださっています。奉仕員養成講座修了後には、きらめきプラザでの県講座に参加してほしいと願っていますが、遠路になるというところがネックになり苦慮しているところです。県北の津山市から県南の会場までの往復時間などを考えるとオンライン講座での受講という手段もあり、毎年、県や指導講師団の中では実施に向けての検討をしていただいていますが現実には至っていません。

 また、遠隔での情報保障については時代の流れでもあり、学んでおくことは必要だと思っています。しかし、通信機器や対応できるだけの技術を持つ要約筆記者がいないという問題もあり、今現在は取り組めていません。また、利用者である当事者からも遠隔での要約筆記ではなく対面での支援を求めている様子が伺えるので、今のところはお互いに顔の見える場所での支援になっています。

 冒頭でもご紹介しましたが「おしゃべり会」という交流の輪を広げていくことで引きこもりがちな難聴者の方々のささやかな社会参加の場を提供できています。その場に要約筆記という文字情報がつくことで皆さんの会話がスムーズに進行でき、来てよかったと楽しんでいただけるよう支えていきたいと思っています。地道な活動ではありますが当サークルらしいペースで活動に携わっていきたいと思っていまするどうぞ津山要約筆記サークルを今後ともよろしくお願い到します。