新年のごあいさつ

 新年明けましておめでとうございます。

 今年は、4月に障害者差別解消法が施行されます。これまで多くの障害者団体が取り組んできた法律であり、私たちも施行に伴い、差別の定義や解決の仕組みについて、学んでいく必要があります。合理的配慮についても、その範囲や対象について多くの課題がありますが、先月の新谷全難聴理事長の新年あいさつにもありましたように、当事者が求めていかなければならないことでもあります。そして、要求するばかりでなく、相手のことも十分配慮することも必要になってくるということを、藤田勉氏は昨年の福祉まつりでの講演で話されていました。共生社会の確立にはそうした当事者の側からの「配慮」も不可欠であるということです。

 今年の2月には障害者権利条約第1回政府報告が国連の権利委員会に提出されます。こうした事柄にも関心をもっていきたいと思います。

 また、私たちの身近な生活の改善に向けての取り組みも継続して取り組んでいきたいと思っています。川場事務局長は引き続き精力的に仕事を進めてくださっており、これに協力していきますので、よろしくお願いいたします。具体的には、磁気ループ付・文字情報提示機能を備えた観光バスの実現がまじかです。長期的には難聴者の就労支援のための取り組みをしていきたいと願っています。
 さらに、公的機関への「耳マーク」の掲示のお願いに是非ご参加、ご協力をいただき、難聴者が暮らしやすい社会を作っていくための活動を展開して行きたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

             公益社団法人岡山県難聴者協会 理事長 妹尾克己