活動自粛の今

活動自粛の今

せとうち要約筆記クラブ 爲房悦子
 今、世界中に蔓延している見えない敵、新型コロナウイルスにより、私たちは想像以上に日常を脅かされ、なす術もない状況が当クラブでは続いています。三密・ステイホーム・ソーシャルディスタンスなど、新しく見聞きする言葉が日常化し「新しい生活様式」により要約筆記も活動への工夫が必要な時代に入ったのではと考えます。
 当クラブは3月に予定されていた派遣は全てキャンセルになり、岡山県のコロナ対応策を参考にすると同時に瀬戸内市福祉課とも相談し「3月末までは団体派遣は控えますが個人派遣については万全の態勢で臨みます」という内容の文書を要約筆記利用者へお知らせいたしました.市担当課へ問い合わせがあった時に応じていただくためです。そして、毎年4月に開催される総会も書面決議とし、複数の会員が顔を合わせる例会も思い切って9月からとしました。この先どうなるか分からない状況のまま例会を続けることは難しいと判断したからです。収束の見えない状況での開催は感染の怖さのほうが大きかったということもありました。所属会員には当クラブで購入したフェイスガード・透明マスクを郵送しました。顔を会わせることがないのでグループラインを活用し、近況報告や連絡事項等をこまめに情報交換することでクラブ員の要約筆記に対するモチベーションを下げないように配慮しました。毎日、報道される情報を目にすることで感染を避けられる方法なども学び社会全体が自衛を受け入れる状況となった今、9月からの例会開催は方向性として間違っていなかったと思っています。
 今後の課題として、基本的なスタンスを崩さず遠隔からのサポートについて要約筆記者として利用者としての意見や要望などを聞き考えていくことも必要です。勿論、行政の考えもお聞きしながら様々な情報を共有し合いながら仲間意識と絆をしっかりと築けることが出来れば今回の活動自粛は意味あることだったと思います。へこまず明るくクラブを存続させたいと思っています。