令和二年度を振り返って

「令和二年度を振り返って」
   高梁要約筆記サークル 佐藤 千代子

 未だにコロナ収束予想も立たず不安な日々が続いております。
 私たちのサークルも昨年は派遣の仕事が2回でした。月2回の勉強会も4月の緊急事態宣言が発令されてからは中止していました。7月から勉強会を再開したものの全員が集まることはなく、4~5人で続けていました。
 ようやく依頼があったのは、令和3年3月27日のNET119緊急通報登録説明会です。
 説明会の前半は株式会社ドーンによるスライドでの案内でした。スライドの要約筆記は岡山県要連から派遣された2人の要約筆記者によって全体投影でなされました。
 後半はスマートフォンへの登録でした。消防署の人からの説明を聴覚障害者の人へノートテイクで伝えました。これを私達のサークルの4人と手話の人で行いました。
 私達もこの説明会に派遣申請を頂いて知りましたが、NET119緊急通報システムとはスマートフォンの画面を操作することで119番通報が出来るサービスです。聴覚や音声・言語などの障害がある人のためのシステムで、消防署に個人情報を登録する必要があります。登録を希望する人に消防署の人の話を筆記したのですが、なかには以前からかかりつけ医や処方箋など詳細な情報をスマートフォンに入力している人もいて、障害を十分認識され自分にできるだけの備えをされておられることも分かりました。
 このシステムが多くの人に知られて消防への通報がスムーズになると良いと思います。そしてそのお手伝いができればと願っています。