今年もよろしくお願い致します

岡山県要約筆記団体連絡会
会長 佐藤聡子

 新しい年をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。今年も変わらずどうぞよろしくお願い申し上げます。
新型コロナ感染症の感染者数も昨年末ごろから激減。緊張感から少し解放された感じはあるが、感染症に対する守るべき生活スタイルに関しては気を抜くわけにはいかない。それぞれの地域サークルにおいては派遣現場で万全の対策を講じながら日々の活動に臨むという姿勢は新しい年を迎えてもしばらくは変わらない状況だ。
 昨年6月27日に開講した「令和3年度岡山県要約筆記者養成講座」が12月12日に無事に終わった。皆様も記憶されていると思いますが昨年5月に岡山県から発布された緊急事態宣言の6月までの期間延期ということがありました。それを受け6月6日の開講予定を延期せざるを得なくなりカリキュラムの組み直し、担当講師の変更等々対応に追われた。しかし、そのような中でも講座申込者が19名。講座を担当する講師団には大変な励みになった。何が起こるかわからない状況下だったが、その後は幸いなことに講座は順調に進み無事に修了式を迎えることができた。受講者の方々にとっても予定していた日程が大幅に変更となり調整に苦労されたことと思われる。この後は2月20日実施の「要約筆記者統一試験」に向けて受験生たちの頑張りを見守っていきたい。桜のニュースが聞かれる頃には新たに誕生した要約筆記者達のご紹介ができると思います。
 派遣事業においてもコロナ禍の中、様々な変化があった。ICTの活用で情報保障のあり方も多様化。岡山県においては要約筆記団体主体で研究を積み、実績を重ねて参りました。利用者のニーズに対応するための環境整備、制度整備、技術を取得した要約筆記者の育成などには事業の実施主体である行政との連携も課題となります。要約筆記という文字情報の提示が聞こえにくいという難聴者の人権を擁護するコミュニケーション支援であることを基本に据えて今年も県内の要約筆記者が一丸となって意思疎通支援事業に携わって参ります。