ポストコロナ時代へ

ポストコロナ時代へ
  倉敷要約筆記サークル 田中義大
 昨年度を振り返ると、新型コロナウイルスの影響がやはり大きい。それは、倉敷要約筆記サークルの活動にもいえることである。
 新型コロナウイルスの流行に伴い、倉敷市内でも講演会等の中止が相次いだ。個人派遣以外の派遣活動は、十月までそのほとんどがなくなった。市民が参加する講演会での活動が大きく減ったことにより、人々が要約筆記を目にする機会が非常に減ってしまった。そのことにより、ただでさえ低い要約筆記の認知度がさらに低くなってしまうのではないかと心配である。コロナ後は、認知度が増やせるよう、活動していくしかない。
 また、新型コロナウイルスは、総会や定例会といったサークルの会議にも影響を与えた。新型コロナウイルス流行当初は、会議を開くかどうかをメールやSNSを使って役員間で話し合ったものである。
 昨年度のサークル総会は新しい形をとった。総会資料は、SNSで連絡を取り合いながら少人数で資料の作成を行った。サークル総会自体は、緊急事態宣言の最中ということもあり、書類を送付して賛否を問う形をとることとなった。緊急事態宣言解除後、会議を開く際には、三密回避のため、換気を行いながら、短期間で、場所もできる限りいつもより広い部屋を使うようになった。もちろんマスク着用は必須である。個人的には、会議が減った分、コロナ前よりも密に連絡を取り合っていたように思う。
 ポストコロナの時代になっても、講演会等がコロナ以前のような形で行われるとは考えにくい。会議等のオンライン化の流れも変わらないだろう。そのような中で、要約筆記をどう行っていくのか。これは大きな課題である。要約筆記も新しい形へ。変革の時を乗り越えるのは大変であるが、それを乗り越えられるよう、挑戦していきたい。