コロナ禍での要約筆記サークル

コロナ禍での要約筆記サークル
         たまの要約筆記サークル 赤代 洋江

 サークル会長が交代して二年経ちました。
 会員一同新たな気持ちで頑張っています。要約筆記をさらに認知していただき活動現場が増えるようにと、市の広報とにらめっこして要約筆記のデモンストレーションに出かけていました。
 まずは、全体投影を見てもらうのが一番と思い、広報に催し物が掲載されると、要約筆記の説明に出かけました。子育て世代を対象にした講演会では、主催者は要約筆記のことをまったくご存じありませんでした。それでも、一通り説明すると、是非お願いしますと快諾。会場入り口で「要約筆記ってなあに」のチラシを配りました。講師の先生もとても喜ばれました。
歴史家、磯田道史氏の講演会が玉野商工会議所法人会主催であった時には、玉野マリンホテルで全体投影をしました。会場入り口でまたチラシを配りましたが、四百枚ほど用意していたのに足りないほどの盛況ぶりでした。大勢の人が要約筆記のスクリーンを見ていました。帰り際にわざわざお礼を言いに来られたかたもいらっしゃいました。要約筆記の活動をしていてよかったと思いました。
講演会終了後に、商工会議所のかたに要約筆記というものは必要なものですねえと言っていただけたことは、サークルメンバーには力強い応援メッセージでした。毎年開催される市民講座ですが、次回は市役所担当課と打ち合わせて是非要約筆記の付いた講演会にしますとの約束もいただきました。
しかし、新型コロナウイルスの影響ですべての行事が中止。おまけに施設も使用できなくなり、落胆しました。
 ようやく自粛解除になり、やっと、月二回の定例会ができるようになりました。他の活動や派遣はすべて中止でしたが、換気等の対策に配慮しながらロール書きやノートテイクの練習を続けました。今までとは違い、換気、消毒、三密回避と細かい条件つきですが、仲間の顔を見て勉強会に参加できることは幸せなことと改めて思いました。
 統一試験を受験する仲間も勉強会で頑張っていました。少しでも力になれればと、受験しない会員も勉強会に参加しました。派遣はありませんが、モチベーションが下がらないように努力しています。スキルアップも図っています。勉強会で頑張った結果が、派遣現場で少しでも生かされると嬉しいです。
 コロナ禍の終息が見通せない時期ですが、四月からは例年通りの活動ができることを心から願っています。