「津山要約筆記サークルから」

恵喜名由子

 今年も県の要約筆記者養成講座が6月より始まりました。合わせて、少し早目の5月連休明けから津山市のほうでも要約筆記奉仕員養成講座が始まりました。今年は2名の受講生が養成講座に熱心に取り組まれています。又、昨年受講された方やサークルのメンバーも今年は積極的に講座に参加され受講者と共に学んでいます。先輩たちの見守る中、緊張感も感じながら温かい雰囲気の中での講座になっています。県主催の要約筆記者養成講座のほうには今年度は津山市から1名ではあるが受講されています。今後の活躍が楽しみです。
 さて、昨今のコロナウイルスの影響で、この2~3年は津山市のほうでは身体障がい者関係の行事や福祉事業関係の行事が減っていました。まだまだ楽観視はできませんが様々な対策が功を奏したのだと思いますが、今年度は従来通りのイベントが小規模にはなっていても開催される予定が増えてきているようです。その関係もあり要約筆記者の派遣依頼も少しづつ増えているように思われます。当サークルでは要約筆記者よりも要約筆記奉仕員の人数のほうが多いというメンバー構成です。要約筆記4名、要約筆記奉仕員6名の合計10名の在籍者です。要約筆記者の中には今年度は活動休止という人もいて少数精鋭での活動となっています。要約筆記奉仕員養成講座を毎年開催していますが受講者が増えないこともあり要約筆記者育成になかなか結びつかず大きな課題となっています。県北では要約筆記という意思疎通支援事業に対する認知度が低いことも課題のひとつです。県北の地を会場にした要約筆記者養成講座が開催できないかと検討してはいますが実現はできていません。今後も前向きに検討していければと思っています。そのような中ではありますが社会の中で少しづつ要約筆記への理解と認知の広がりを感じることもあります。このような状況を受け津山要約筆記サークルでは意思疎通支援事業の担い手集団として専門的技術を備えた精鋭ぞろいの要約筆記者集団が育成できるように、まずは目の前の養成講座に力を注いでいきたいと思っています。