「最近の真庭要約筆記サークルの様子です」

真庭要約筆記サークル 梅井寿子
                             
 もともと、個人派遣は大変少ない地域でした。団体派遣の方もコロナ感染症の拡大と共に減少していました。しかし、最近になって少しずつではありますが派遣依頼が入ってくるようになり要約筆記者としては元気が出てきているところです。
 県要連が行う研修会も以前はバスをチャーターし真庭サークル会員が皆で岡山市まで出かけていました。行き返りのバスの中でコミュニケーションを取ることができ楽しみながら研修会に参加していました。しかし、県内でも一番感染者数の多い岡山市に出掛けることに不安を感じ、この2年近くは研修会にも参加できていない状態です。岡山市内での開催だけではなく県北でも研修会や養成講座が開催できるよう検討して頂いていますが実現に至っていません。そのような中で地元でもできる研修会をしたいというニーズもあり試行錯誤しながら取り組んでいます。適任の講師を皆で考え、お願いしレベルアップを図っています。コロナの中で定例の勉強会開催にも躊躇しましたが少人数での勉強会なので密になることを避けながら継続して取り組むことができています。他地域の要約筆記者との意見交換ができない中で会報誌「岡山難聴」の県要連ニュースや難聴者協会の動向を読ませて頂くことで色々なことを知ることができ役に立っています。
 真庭市には難聴者協会はありません。実際には難聴者はたくさんいらっしゃると思います。真庭市主催の聴覚障害者対象のコロナワクチン接種説明会に情報保障のために出向きました。市内各地から大変多くの方が参加されているのには驚きました。日頃はその存在に気付いていないだけで聞こえないという障害を持つ多くの人々が実際にはいらっしゃるのだと改めて認識致しました。私たち要約筆記者も必要とされる人たちの為に、役に立つ支援ができるよう技術の研鑽に取り組まなければならないと思いました。培った技術や身につけた知識は継続して磨いていかなければ現状維持はできません。サークル内の学習担当も色々と工夫し仲間たちに刺激を与えてくれています。
 また、市民向けの要約筆記体験会も開催し啓発活動にも取り組んでいます。楽しく体験し、その必要性も感じ取ってもらえていますが養成講座へと結びつかないのが現状です。
真庭市では要約筆記奉仕員養成講座の開催は
市主催で広く募集をして下さっていますが受講申込者が少なく、なかなか実施とはなりません。課題は色々とありますがサークル員同士、知恵を絞って様々なことに向き合い細く長く頑張って参ります。