2020年10月号巻頭言

誰もが安心して暮らせる社会に向けて

岡山県保健福祉部障害福祉課長 中村賢三

 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行拡大により、私たちの生活は一変しました。マスクの着用やソーシャルディスタンスに心がけた日常生活を送るとともに、リモートワークをはじめとする新しい生活様式を取り入れるなど、新型コロナウイルス感染症と共存する社会へと変化しています。そうした中、障害のある方においても大変厳しい生活を強いられています。岡山県では、困難な状況の中においても障害のある方をはじめとする県民の皆様が安心して暮らせるよう、市町村や関係団体などと連携しながら、様々な施策の実施に努めてまいりたいと思います。
 今年度は、「新晴れの国おかやま生き活きプラン」並びに「第5期岡山県障害福祉計画・第1期岡山県障害児福祉計画」が最終年度を迎えます。これまで「障害のある人の自立と社会参加の促進」や「発達障害のある人のトータルライフ支援の推進」を重点施策に位置付け、障害のある人の就労支援や障害福祉サービス基盤の整備などに積極的に取り組んでまいりましたが、その取り組みの総仕上げを図ってまいります。
 そして、新たに「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン(仮称)」並びに「第6期岡山県障害福祉計画・第2期岡山県障害児福祉計画」を策定することとしています。これまで以上に、障害のある方をはじめとする県民の皆様の思いに沿った支援策に取り組んでいかなければならないと考えています。
  今後も、障害のある方が安心して自立した生活を送ることができるよう支援し、障害の有無によって分け隔てられることなく、すべての県民がいきいきと輝き、誰もが安心して暮らせる社会の実現のため、福祉の一層の向上に尽力してまいります。
 最後になりましたが、貴会のますますのご発展と関係者の皆さまのますますのご健勝とご活躍を心から祈念申し上げます。