2019年12月号巻頭言

創立50周年記念事業に寄せて

公益社団法人岡山県難聴者協会会長 妹尾克己

11月17日(日)岡山県難聴者協会の創立50周年を記念しての、記念式典とシンポジウムを開催しました。準備には役員はじめ、要約筆記者の方々に大変お世話になり感謝いたします。

またご出席いただいた来賓の方々、森壽子先生をはじめシンポジウムのパネリストの方々にも厚く御礼を申し上げます。

記念式典では、片山圭子岡山県障害福祉課長、佐古かずた岡山県会議員、藤田勉岡山県身体障害者福祉連合会会長にご祝辞を賜りました。

協会の発展に力を尽くして下さった5名の方、藤田勉氏、山本巌氏、長尾恵香氏、若林静子氏、大谷明巳氏と岡山県要約筆記団体連絡会に感謝状と記念品を贈らせていただきました。

最後に記念写真を撮影し午前中の式典は終了しました。

午後からはシンポジウム「加齢性の難聴を考える」で、会場がいっぱいになる百名を超える方が来てくださいました。この問題に寄せる関心の高さを実感しました。森先生の基調講演の後、吉岡洋子(医師・難聴当事者)、藤本政明(耳鼻科医師)、原大介(認定補聴器技能者)、黒田生子(帝京平成大学教授・言語聴覚士)の各パネリストの発言をいただき、またオブザーバーとしてご出席いただいた岡山県障害福祉課課長の片山圭子氏から行政の立場から発言をいただきました。質疑応答も活発に行われ、時間が足りない感じでしたが、続けてこのような機会を設けて取り組んでいくことにしました。

質問用紙に記入していただいたご質問には、後日各パネリストの方々から返事をさせていただくことにして、アンケートにお寄せいただいたご意見には、加齢性の難聴に直面しておられる当事者の方やご家族の方の悩みや葛藤が窺え、この問題の重大さを改めて実感させられました。シンポジウムは冊子にまとめて刊行する予定です。

50周年記念事業のもう一つの柱は記念誌の刊行です。会員の皆様には原稿をお寄せくださいますよう、よろしくお願いいたします。

最後になりましたが、記念事業実施のため助成をいただきましたサン基金様、木口福祉財団様に厚く御礼を申し上げます。