12月号巻頭言

 「平成30年度の岡山市の取り組みについて」
    
            岡山市保健福祉局障害・生活福祉部障害福祉課長
             近藤 雅明

 
 岡山市保健福祉局障害・生活福祉部障害福祉課長の近藤でございます。公益社団法人岡山県難聴者協会の皆様方の様々な活動に対しまして、敬意を表しますとともに、日頃から岡山市の福祉行政にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
 さて、岡山市では、昨年3月に策定した「岡山市障害者プラン」・「第5期岡山市障害福祉計画」・「第1期岡山市障害児福祉計画」に基づいて障害福祉施策を行っております。この計画では、身近で重要な障害福祉サービス、障害児へのサービス、相談支援、地域生活支援事業等についての目標、必要な見込み量、その確保のための方策等を定めています。本計画の基本理念である「障害のある人もない人も共に支えあって暮らすまちづくり」「障害のある人の社会参加と自立の促進」「障害を理由とする差別や社会的障壁の解消」に向け、引き続き様々な取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 また、岡山市では、平成30年4月1日に「岡山市手話言語等の普及及び理解の促進に関する条例」が、施行されました。現在多くの自治体で、同様の条例が制定されていますが、障害のある方の意思疎通手段については、手話だけでなく、筆談、要約筆記、点字、あるいは絵カードなど様々なものがあり、障害特性に応じた配慮が必要です。そのため岡山市の条例は手話限定ではないものとなっています。
 特に、市職員については、窓口などにおいて障害に応じた丁寧な対応を心掛ける必要があると思っており、その理解を深める研修会も開催したところです。
この条例を契機に、多くの市民に障害者の様々な意思疎通手段について知っていただくこと、理解していただくことが重要であり、様々な機会を通じて啓発に努めてまいりたいと思います。