誰もが輝く共生社会の実現を目指して

2022年4月号巻頭言

岡山県保健福祉部障害福祉課長 坂本 洋介

 4月に岡山県保健福祉部障害福祉課長に着任いたしました坂本と申します。よろしくお願いいたします。
 皆様におかれましては、日頃から岡山県の障害福祉行政推進に格別の御理解と御協力をいただいておりますことに、深く感謝申し上げます。
 また、公益社団法人岡山県難聴者協会におかれましては、コロナ禍により従来どおりの活動がままならない中、難聴者・中途失聴者に対する理解促進のための啓発活動や、難聴者等の社会交流の推進、社会参加の促進等の事業を展開されているところであり、皆様方の御努力と熱意ある活動に対し、心から敬意を表します。
 さて、本県では、昨年3月に策定した「第3次晴れの国おかやま生き活きプラン」に基づき各種施策を推進しており、「障害のある人の自立と社会参加の促進」を重点施策に位置付け、障害者差別解消法を踏まえた「心」「情報」「物」の3つのバリアフリーや「あいサポート運動」の推進、障害のある人の就労支援や障害福祉サービス基盤の整備などに取り組んでいるところです。
 また、今年3月には議員提案により「岡山県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用促進に関する条例」が成立したところであり、同条例に基づき、聴覚に障害のある人が、意思疎通のための支援を適切に受けることができる体制の整備を進めるとともに、手話、要約筆記など多様な意思疎通手段への理解が進むよう、県民に対して周知・啓発に努めてまいります。
 今後とも、公益社団法人岡山県難聴者協会の皆さまをはじめ、関係の皆さまと緊密な連携を図りながら、個々の特性や状況に応じて誰もが生き活きと輝ける共生社会の実現を目指して、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えておりますので、一層の御理解、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、貴会の益々の御発展と関係者の皆さまの益々の御健勝と御活躍を心から祈念申し上げます。