明日に向かって

2022年2月号巻頭言

「明日に向かって」
公益財団法人 岡山県身体障害者団体連合会 会長 藤田 勉

 県難聴協会の皆様方には、日頃から県身障連合会の運営・事業実施に深いご理解とご支援を賜っており、厚く御礼申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症の拡大は収束することなく、昨年はコロナに明けコロナに終わった一年でした。そんな中、一年延期になっていた「東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、パラリンピックでは岡山県ゆかりの選手が2個の金メダルを獲得するなど素晴らしい活躍を見せてくれました。本年2月開催予定の「北京2022オリンピック・パラリンピックでも選手の活躍を願い、これを契機に、「心のバリアフリー」の推進が一層図られることを期待しています。
 このような環境の中、Covid19の感染拡大の影響で、予定されていた行事や事業が中止、又は縮小を余儀なくされ、苦労なさっている団体幹部の皆様も多かったと思います。
 新型コロナウイルス感染者は一時落ち着きを見せていましたが、第6派の襲来は常に危惧されており、新たなオミクロン株が日本でも拡大し始めており3回目のワクチン接種の円滑な実施が切望されております。私達障害者は高齢者や基礎疾患を持つ人も多く、ワクチン接種はもとより一人一人が万全な感染予防に努めこの危機を乗り切っていきましょう。
 この世界的なパンデミックもやがては解消するでしょう。身を潜め嵐が通り過ぎるのをじっと待つだけではなく、明日の障害者のことを考えましょう。私達の組織を考えましょう。会議は開けない、旅行や移動は控える、つまり活動できない。組織・団体は活動しないと弱体化します。この状況を「仕方ない」と諦めるのではなく、この状態でも出来る事、電話やメール等どんな手段でも人と繋がりを持ちましょう。私達障害者の団体は目的を同じくする人の集まりです。集まって一緒に行動出来なくても、心や想いが繋がっておれば組織・団体は活き活きしてきます。県難聴者協会の皆さんの声を聞かせてください。明日の飛躍のために、お互いに連絡を取り合い、私たちの連携を強めていきましょう。
 令和4年も皆様と共に県難聴者協会の発展へ有意義な一年となることを祈念いたします。