コロナ禍でフレイルにならないように

コロナ禍でフレイルにならないように
   公益社団法人 岡山県難聴者協会 会長 妹尾克己

今年もはや二か月を過ぎようとしています。わが国でコロナウイルス患者が初めて確認されたのは昨年一月十五日。一年以上経過しました。新型コロナウイルス感染者が減少し、ワクチン接種も始まりましたので、見通しは明るくなってきたように思えます。とはいえ、変種ウイルスの広がりもあり、安心はできません。終息にはまだまだ時間がかかりそうです。
さて、活動自粛が続き、皆様におかれましても、この一年はステイホームでストレスのたまる時間を過ごしてこられたのではと思います。特に電話ができない難聴者にとっては、直接会って話すのが何よりのコミュニケーションですが、それができにくいのはつらいです。外に出ても、マスク着用、ソーシャル・ディスタンスと、難聴者にはコミュニケーションの壁が立ちはだかり、外出もおっくうになる状況ではないでしょうか。
そうかといって、家に閉じこもっていて体を動かさないと、高齢者は特にフレイル(体の虚弱化)になりやすいと言われています。体操や散歩など意識的に体を動かす時間を持っていただきたいものです。とはいえ長続きするのは難しいですね。私はどう過ごしたかというと、テレビかYouTube を見ることが多くなりました。外に出るのは野菜の世話をするときが多かったです。あとコロナが少し収まってからは卓球で体を動かすことができました。YouTubeにはフレイル予防体操動画がたくさんあります。お気に入りのものを見つけてやってみてはいかがでしょうか。
YouTube ですが、日々沢山の動画がアップされ、政治や時事、スポーツなどありとあらゆる事柄が伝えられています。字幕のあるものもありますが、ない場合は音声認識を使った自動字幕表示機能で字幕を表示させて見ています。
動画作成者の皆さんに提案です。この自動表示字幕をチェックしていただきたいのです。誤変換が結構あります。日本語の同音異義語はAIではまだ正確に表せません。正確な字幕を表示していただければ登録者も増えると思います。いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。