オリンピックの夏に

2021年8月号巻頭言
オリンピックの夏に
   公益社団法人岡山県難聴者協会 会長 妹尾克己

 岡山県難聴者協会では、7月17日に通常総会を開催し、議案はすべて承認されました。また、役員改選の結果、役員の顔ぶれがかわりました。私は会長を退き、森俊己さんが新会長に就任されました。長い間ご支援くださり、お世話になった方々に感謝いたしますとともに、岡山県難聴者協会が今後も発展することを願っています。役員の担当は8月に開かれる臨時理事会で決められる予定で、次号で報告があると思います。長年に渡って協会の屋台骨を支えてくださった川場事務局長が役職を辞すことになったのは、大変残念です。退任された理事の方々、これまで協会のためにご尽力くださりありがとうございました。協会の運営は大変ですが、新体制で頑張って下さるものと期待いたします。
 さて、オリンピック開催中、新型コロナ感染症が急速に拡大しています。東京圏での感染者の増え方が急速で、海外の感染動向を見ても、ワクチン接種が進んでいるにも関わらず、感染が収まらない状況になる国が多いです。感染力の強いデルタ株に置き換わっており、政府は緊急事態宣言を出していますが、これまでとは違い効果が十分あがらない状況で、先行きは見えません。岡山県でも感染者が増えてきており、県知事から緊急メッセージが出されました。オリンピックを自宅でテレビ観戦する人が多いので、そうでなければもっと感染が広がっていたと見る人もいます。
 私は海外から来た派遣記者や選手が日本をどう体験したかに興味があります。一般市民との接触、交流が限られている中、コンビニや自動販売機の品ぞろえの豊富さ、美味しさに感嘆している方が多いです。コロナ渦の中でオリンピックを開催することに批判もありましたが、東京以外の都市ではまず開催することはできなかったとする、リオデジャネイロの市長の発言に、開催に向けて取り組んだ日本への世界の感謝が伝わってきました。2021年の夏はコロナ禍の中でのオリンピック開催の年として記憶に残ることでしょう。